イベント出店の営業許可の取り方|保健所での流れ・必要なものを実体験で解説【初心者向け】

イベント出店するための営業許可の取り方について書いた記事のアイキャッチ 運営サポート・実践HowTo

イベント出店や屋台を始めようと思ったとき、

「営業許可ってどうやって取るの?」
「そもそも何が必要なの?」
「手続きって難しそう…」

そんな不安を感じたことはありませんか?

実際に私も、初めて出店に挑戦しようとしたとき、何から始めればいいのか全く分からず、かなり戸惑いました。

ネットで調べても情報がバラバラで、地域によってルールも異なるため、「結局、自分は何をすればいいの?」と悩んだのを覚えています。

ただ、実際に保健所に相談しながら一つずつ進めていくことで、問題なく営業許可を取得することができました。

この記事では、奈良県内で実際に露店営業許可を取得した経験をもとに

申請に必要なもの
書類の内容
取得までの流れ
注意点 など

を、 初心者の方でも分かるように、実体験ベースで整理 しています。

「これから屋台をやってみたい」
「イベント出店に挑戦したい」

そんな方が、この記事を見ながら一歩ずつ進められるように、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

📘この記事を読むとわかること

  • イベント出店に必要な「営業許可」の取り方と基本の流れ
  • 申請で必要になる書類や準備物
  • 申請するにあたっての基本的な知識
  • 「食品衛生責任者」とは何か、取得方法と必要性
  • 実際に記入した申請書類
  • 初めてでもスムーズに営業許可を取得するためのポイントやコツ


営業許可とは?イベント出店に必要な基本知識

イベントやお祭りなどで食品を販売する場合、多くのケースで「営業許可」が必要になります。

これは、保健所が定める基準を満たした設備や衛生管理ができているかを確認し、安全に食品を提供できる状態であることを証明するもの です。

営業許可を申請するにあたり、事前に知っておくとスムーズに進められるポイントがあります。

・営業許可と営業届の違い
・食品衛生責任者とは
・営業の種類、提供食品、自治体による条件の違い


特に、「自分のやりたい営業で許可が必要かどうか」 を最初に整理しておくことが大切です。

これらをあらかじめ把握しておくことで、初めてでも迷わず準備を進めることができるようになります。

それでは、それぞれ順番に見ていきましょう。

「営業許可」と「営業届」の違いを知る

食品を扱う営業には、「営業許可」が必要な場合と「営業届」の提出で済む場合があります。

両者には以下のような違いがあります。

営業許可

加熱調理や製造・加工を伴う営業 の場合に必要

▶ 例
 ・飲食店(露店・キッチンカー含む)
 ・菓子製造業
 ・そうざい製造業

▶ 特徴
 ・保健所の 審査・検査あり
 ・設備基準を満たす必要あり
 ・許可書の取得が必要

▶ イメージ
👉 「ちゃんとした設備があるか確認して、問題なければ営業OK」

営業届

食品衛生のリスクが低い営業 の場合に届け出る

▶ 例
 ・既製品の販売(袋詰めのお菓子など)
 ・常温保存できる食品の販売
 ・食品の小分け販売

▶ 特徴
 ・保健所への届出のみ(審査なし)
 ・許可書の発行はなし

▶ イメージ
👉 「こういう内容で営業しますね」と事前に報告だけしておく。


実際には、取り扱う食品や提供方法によって判断が分かれるため、具体的な営業内容が決まった段階で、管轄の保健所に確認しましょう。

迷った場合でも、事前に相談することで丁寧に教えてもらえるので安心です。

食品衛生責任者とは?営業許可に必須の資格

食品衛生責任者 とは、食品の安全管理や衛生管理を行うための責任者で、営業許可を取得するために必要となる条件のひとつ です。

取得方法はとてもシンプルで、各自治体や関連団体が実施している講習を1日受講することで取得できます。

また、eラーニング形式の講習を受講して取得することも可能です。

もし、特定の免許(栄養士、調理師など)をお持ちの場合は、食品衛生責任者としてそのまま専任することもできます。

参考サイト
食品衛生責任者について(奈良県)
講習会について(奈良県食品衛生協会)

基本的には、「自治体名 食品衛生責任者」で検索すると関連サイトを見ることができます。

まだ、資格を持っていない場合は、まずこの資格の取得から進めることがおすすめです。

私の場合、子ども食堂を始める際に食品衛生責任者の資格を取得していたため、今回の営業許可の申請もスムーズに進めることができました。

講習会については、当初は会場での受講を考えていましたが、場所や日程の都合が合わず、eラーニング講習を選択しました。

eラーニングの場合は、自分の空き時間に動画で受講できるため、仕事との調整がしやすい点がメリットです。

ただし、会場での講習であれば当日に修了証を受け取れるのに対し、eラーニングの場合は後日郵送となるため、手元に届くまでに少し時間がかかります。

営業許可の申請時には修了証のコピーが必要になるため、申請を急いでいる場合は、日程が合えば会場での講習を選ぶ方がスムーズかもしれません。


営業許可の条件は「業態・食品・自治体」で変わる

営業許可を取得するうえで大切なのは、

「どんな営業をするのか」
「何をどのように提供するのか」
「どこで営業するか」

この3つをしっかり決めておくことです。

これによって、保健所への 申請内容準備する設備(備品) が変わってきます。

さらに重要なのが、自治体ごとに基準が異なる という点です。

同じような営業内容であっても、地域によって求められる設備や申請内容が変わることがあります。

そのため、「これが正解」という一つの形があるわけではなく、ケースごとに判断が必要になります。

実際に準備を進める中で気になる点があれば、早めに管轄の保健所に相談しておくと安心です。

営業許可の取り方|保健所での申請手続きと流れ

役所(保健所)をイメージできる建物のイラスト


露店営業許可の取得までの流れは以下のようになります。

1. 出店場所の管轄保健所を調べる
   ↓
2. 保健所へ電話で事前相談
   ↓
3. 必要な持参物の準備
   ↓
4. 保健所で営業許可申請の手続き
   ↓
5. 手続き完了


では、この流れに沿って一つずつ見ていきます。

① 出店場所の管轄保健所を調べる

まず最初に、次の2つを確認します。

1. イベント会場(出店場所)の地域名
2. その地域を管轄している保健所

👉インターネットで「地域名 管轄 保健所」と検索すれば、すぐに見つかります。

② 保健所へ電話で事前相談

管轄の保健所が分かったら、次は電話で事前相談を行いましょう。

電話では、営業許可申請を担当する部署につないでもらい、イベント出店で営業許可を取りたい旨を伝えます。

あわせて、営業方法や販売内容を伝えると、必要な準備や手続きの流れを丁寧に教えてもらえます。

初めての場合でも、相談ベースで進められるため、難しく考えすぎなくて大丈夫です。

③ 必要な持参物の準備

電話相談の際に、申請時に必要となる持参物について案内されます。

内容を確認し、持参物が揃ったら、保健所へ来所する日程を調整します。

申請日については、事前予約が必要な場合もあるため、担当者の案内に従いましょう。

※具体的な持参物については、後ほど詳しく解説します。

④ 保健所での手続き

保健所での申請手続きの流れはこんな感じです👇

  • 書類の記入
  • 店舗の配置図作成
  • 提出書類・持参物の確認
  • 手数料の支払い

書類の記入方法については、担当の方が一つずつ丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心して進めることができます。

⑤ 手続き完了

手数料の支払いが済めば、手続きは完了です。

👉 申請が受理された時点で営業可能となるケースが多いです。

営業許可証は後日(約2週間)に発行されますが、郵送または窓口での受け取りとなります。

許可書の発行までに営業を開始したい場合は、申請書の控えを写真データとして保管しておきましょう。

実際の申請手続きは、1時間程度で完了します。
(※所要時間や対応は管轄の保健所によって異なる場合があります。)

【実体験】営業許可申請で事前に知っておきたいポイントと注意点

書類(チェックリスト)を記入しているイラスト


ここからは、実際に営業許可を取得した経験をもとに、申請前に知っておくとスムーズに進められるポイントや注意点をまとめています。

今回のケースは、

・露店営業(イベント出店)
・ベビーカステラの販売
・奈良県(奈良市以外)

という条件での申請です。

申請内容や地域によって違いはありますが、これから準備を進めるうえで参考になる部分も多いと思います。

少しでも疑問が解消でき、不安なく準備を進められるようになれば嬉しいです。

それでは、順番に見ていきましょう。

必要なものリスト|露店営業許可で実際に準備した備品

営業許可の準備で、「実際どんなものが必要なの?」と迷う方も多いと思います。

ここでは、実際の申請時に準備したものをカテゴリごとに分けてまとめていきます。

■必須書類・費用

  • 食品衛生責任者証明書(コピー)
  • 手数料:6,100円(現金のみ)
  • レターパック(許可証郵送用)

■設備関連

  • 3方向を囲えるテント
  • 作業台(テーブル2台)
  • ベビーカステラメーカー

■衛生管理

  • 給排水タンク(20L×2個)
  • 洗剤・消毒液、スポンジなどの消耗品
  • 蓋付きゴミ箱
  • 提供用容器を保管する蓋付きボックス(虫の混入防止)

■温度管理

  • クーラーボックス
  • 温度計

■調理用器具・提供用容器

  • ミキサー
  • ボール
  • 測り
  • チャッキリ(ベビーカステラメーカーに生地を流し込む機材)
  • 実際に提供する容器


必要物品について実際に保健所へ確認したこと

ここでは、保健所に電話で相談した際に、気になって確認した内容をまとめています。

気になる点の参考としてご覧ください。

申請書は事前に準備が必要?

→ 不要
→ 申請時に担当者の指示に沿って作成可能

温度計付きのクーラーボックスが必要?

→ 不要
→ 温度計は別で用意すれば問題なし

ゴミ箱は業務用が必要?

→ 家庭用でも問題なし
→ 必ず蓋付きのものを用意

何Lの給排水タンクが必要?

→ 提供物や調理工程によって異なる
→ 今回はベビーカステラの内容を説明したうえで、20Lで問題ないと判断された。

申請時の書類の内容は?書き方について

保健所で実際に作成した書類は、以下の2つです。

  1. 営業許可申請書
  2. 設備の配置図

これらの書類は保健所で準備されており、当日その場で記入することができます

書き方や記入内容については、担当者の方が一つひとつ丁寧に説明してくれるため、指示に従って進めればスムーズに作成できました。

また、設備の配置図もその場で作成しますが、見本が用意されており、それを参考にして書くことができるので安心です。

なお、奈良県の営業許可申請書は事前に確認することも可能です。
→ 奈良県の営業許可申請書は こちら

奈良県の営業許可の範囲|保健所ごとの違い

奈良県内には、奈良市・郡山・中和・吉野の4つの保健所がありますが、どこで営業許可を取得するかによって、営業できる範囲が異なります

  • 奈良市保健所での許可 → 奈良市内のみ
  • その他の保健所(郡山・中和・吉野)での許可 → 奈良市を除く県内

つまり、私の場合(郡山保健所からの許可)は「奈良市以外の地域であれば、県内のどのイベントでも出店が可能になった」ということです。

このように、出店できるエリアが変わるため、事前に営業可能な範囲を確認しておくことが大切です。

注意点|地域によってルールが異なるため要確認

今回紹介した内容は奈良県での実体験です。

そのため、

  • 必要な設備
  • 手続き方法や流れ
  • 許可の範囲

などは、地域や保健所によって異なる場合があります。

同じ内容でも判断基準が変わることもあるため、営業許可申請の際は、出店場所を管轄する保健所へ事前に確認しておくことが大切です。

不明点があれば早めに相談しておくことで、初めてでもスムーズに準備を進めることができます。

まとめ|初めて営業許可申請をやってみて感じたこと

正直な感想としては、手続き自体は 思っていたよりもかなり簡単 でした。

特に感じたポイントは以下の通りです。

書類作成は丁寧に教えてくれるため難しくない
図面はテンプレートがあり簡単に作成できる
厳しい審査というより確認に近い印象

そして一番大事だと感じたのは、事前に電話でしっかり確認しておくこと です。

これを行ったうえで必要な準備物を揃えておけば、誰でもスムーズに手続きを進めることができると感じました。

まずは一度、管轄の保健所に電話で相談してみるところから始めてみてください。

少しだけ…EMAnoOKINIIRIの活動について

EMAnoOKINIIRIでは、
イベント出店を通して得た収益をもとに、
子ども食堂を応援する活動を行っています。

「ベビーカステラを届けて子どもたちを笑顔にする」

たくさんの子どもたちに届けられるよう、
一つひとつの活動を大切に取り組んでいます🌱

このあたりの活動については、別の記事で詳しくまとめているので、
もし興味があればそちらも見てもらえると嬉しいです😊


また、活動の様子はInstagramでも発信しています。
よろしければ、のぞいてみてください✨



EMAnoOKINIIRI
りょうじろう

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